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二期会『トリスタンとイゾルデ』(9月11日) [オペラ]

二週続けて、二期会の公演となりました。意外にも二期会では今回が初めての「トリスタン」とのこと。
こちらにとって「トリスタン」は、近年、びわ湖ホール(10年)、新国立劇場(11年)、東フィル(13年)、読響(15年)と結構な頻度で観て・聴いてきましたが、いずれも(個々の良し悪しは別にして)外れなしでした。
そして今回のもなかなかすごい上演でした。なかでも、指揮は特別個性的ではないにしても読響の演奏が凄い。歌手陣も皆、その響きにうまく乗っかってかなり熱演ですが、危なっかしいところはあまりなし。(トリスタンはだんだん声が粗くなっていきましたが、それはそれでよし)
演出は、衝撃的なところもありますが、シンプルで、こうゆうの結構好いです。
そんなところで、最後も感動的な凄い「愛の死」・・・となるはずだったのですが・・・最後、音楽が終わらないうちに拍手が出てしまいました。なぜそこで拍手してしまうかねえ。正直、その感性は全く理解できません。
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トリスタン: 福井 敬
マルケ: 小鉄 和広
イゾルデ: 池田 香織
クルヴェナール: 友清 崇
ブランゲーネ: 山下 牧子

指揮: ヘスス・ロペス=コボス  管弦楽: 読売日本交響楽団
演出: ヴィリー・デッカー

2016年9月11日(日)14:00@東京文化会館 
(1階 S席)

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二期会『フィガロの結婚』(9月3日 オーバード・ホール) [オペラ]

二期会の「フィガロの結婚」が富山で上演されたので出かけました。今年3回目のオーバードホール、こんなことはもちろん初めて。
この宮本亜門演出の「フィガロ」は、ちょうど10年前、東京にいたとき、オーチャードホールで観ているのだけど、ほとんど覚えていないな~。
前回、上階席の音響に疲れたこともあり、今回は1階前方席を奮発(といっても、SS席9000円はお得ですが)。こちらの方が程よい響きですね。舞台もよく見えて楽しめました。
この7月に東京で上演されたのとは一部キャストが異なるようだし、指揮者も違う、実質1回限りの公演。最初の方はアンサンブルの危なっかしいところもありましたが、次第に調子にのってきたようでした。
しかし、今日も客少ない。だいたい5割ぐらいの客入りかな。

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2016年9月3日(土)14:00@オーバード・ホール(富山)

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ローマ・イタリア歌劇団『ラ・ボエーム』(6月19日 オーバード・ホール) [オペラ]

今シーズンもオペラ、コンサートにはいろいろ出かけ、先月末の新国立劇場「ローエングリン」など素晴らしい公演も多々あったのですが、いずれも書けないうちに機を逸してしまいました。
せめて地元での公演については書いておくこととしましょう・・・というところで、一週間たとうとしていますが、オーバードホールであった「ボエーム」についてです。

「ローマ・イタリア歌劇団」という、何だかよく分からないすごい名を名乗った団体ですが、実態は名前と違うような。(まあそれはあまりどうでもよいですが。)

こういった団体のツアーはたいていそうですが、合唱とオーケストラ(弦)の人数は少なめで、毎日のように会場を変えて公演をこなしてます。ところどころ音響のバランスが悪かったり、アンサンブルが危なっかしかったり、等々ありましたが、それぐらいはたいして問題はありません。
歌手ももちろん凄いひとがいるわけではないけど、全体的には整っています。
演出についてはあまりにも普通すぎるもので、地方での公演とはいっても刺激不足かな。

途中は変なところで拍手が出たりしましたが、4幕の最後は幕が閉まってもフライング拍手は無く、これは良かったです。それにしても、私のいた3階席はガラガラでした。他の階の状況は分かりませんでしたが、ちょっと寂しいところ。
そしてここの3階席、今回のオペラでは響き過ぎで、疲れました。

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2016年6月19日(日)15:00@オーバード・ホール(富山)
タグ:オペラ

新国立劇場『ばらの騎士』(5月30日) [オペラ]

「ばらの騎士」も今回が8回目の鑑賞。「タンホイザー」に次ぐ回数です。いずれも2007年、東京にいた時代にたくさん上演されたので、回数を稼いでしまっています。

その2007年の「ばらの騎士」第一弾となったのが、新国立劇場のプロダクション。
今回が再々演ですが、2011年のは観ていないので、私にとっては8年ぶり2回目。

すでにオクタヴィアンもゾフィーも、当初予定の歌手から変更になっている本公演ですが、開演前にヴァルツァッキ役の歌手変更もアナウンス。カーテンの前にスタッフの方が出てきた(新国では初めての経験)ときには、一瞬ドキッとさせられました。

そんななか、元帥夫人を歌ったシュヴァンネヴィルムス(昨年のウィーンに続いて3回目となりました)がやっぱり素晴らしい。声は特別凄いとは思わないけど、品格も含めて総合的によいのですね。
ショルテス指揮の東フィル、最初は何だか必死に頑張っているけどバラバラな感じ。後半はよくなりましたが、2007年のときのような感動には至りませんでした。
演出は、再々演でもうユルユルなのかな。こんな演出でしたっけ? と感じながらの鑑賞。(その後、いろいろ観たので、ごっちゃになっているかもしれないけど)

1幕の幕切れ、今回もフライング拍手になってしまったのは残念(2007年のときほど、ひどくはないけれど)。
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元帥夫人: アンネ・シュヴァンネヴィルムス
オックス男爵: ユルゲン・リン
オクタヴィアン:ステファニー・アタナソフ
ファニナル: クレメンス・ウンターライナー
ゾフィ: アンケ・ブリーゲル

指揮: シュテファン・ショルテス
演出:ジョナサン・ミラー

2015年5月30日(土)14:00@新国立劇場 
(2階R側 A席)

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4月28日:プラハ国立歌劇場『タンホイザー』 [オペラ]

今回はスケジュール的にちょうどよいタイミングで「タンホイザー」の上演があり、この日は昼からプラハへ移動して一泊です。

昨年の12月からプラハ~グラーツで運行されているrailjetを利用。まだまだ古いコンパートメントの客車も多く走る中、この列車は快適でした。
IMG_0395.JPG

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新国立劇場『運命の力』(4月11日) [オペラ]

二週続けての東京。先週書いたように「ワルキューレ」を割り込ませたからこうなってしまった。

新国の「運命の力」は、2006年3月、2007年3月に上演されて以来のようだ。2006年の方は東京勤務になる直前だから行っていないし、2007年の時は東京にいたけどスケジュールが合わず行かなかったなあ・・・といったことも思い出しながら鑑賞。この演目の実演は初めて、というかそもそもCDは持っていないし、FM放送でも聴いた記憶が無いし、映像はちょっと観たことがある程度。なのであまり上演内容について語れないが、個人的には満足な公演。特に、グァルディアーノ神父: 松位 浩 は印象的だった。

なかなかお得な「旅割」が出回っているので、今回は久々に飛行機利用で日帰り(往路:二便目、復路:最終便)。無料駐車場もターミナルに近いところに停められるかな、と思いきや「B」の奥の方まで結構埋まっていた。

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レオノーラ: イアーノ・タマー
ドン・アルヴァーロ: ゾラン・トドロヴィッチ
ドン・カルロ: マルコ・ディ・フェリーチェ
プレツィオジッラ: ケテワン・ケモクリーゼ
グァルディアーノ神父: 松位 浩
フラ・メリトーネ: マルコ・カマストラ
カラトラーヴァ侯爵: 久保田 真澄

指揮: ホセ・ルイス・ゴメス  管弦楽: 東京フィル
演出: エミリオ・サージ

2015年4月11日(土)14:00@新国立劇場 
(2階R側 A席)


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東京・春・音楽祭『ワルキューレ(演奏会形式)』(4月4日) [オペラ]

この公演、チケットの発売日をすっかり忘れていて、気づいたときには当然売り切れ。ところが、3月半ばになって残席が出てきたので、即予約した。

今回一番のお目当てはマイヤーのジークリンデ。長年いろいろな媒体では聴いてきたし、結構来日しているのに、実演に接したのは97年の演奏会形式「パルジファル」だけ(今回も演奏会形式だな・・・)。正直、もともと高音域は厳しいはずだし、盛りもとっくに過ぎているだろう・・・という懸念もあった。実際高音域では声が細くなったりするけれど、低い音域ではとても魅力的。何か言い表せないような存在感もあるし、やっぱりすごい歌手だ。
クールマンも凄みがあるフリッカで大ブラボー。
フォスターのブリュンヒルデ、一番最初は声が突き抜けない感じでいまいちだったけど、その後はよくなった。
昨年の新国「パルジファル」に続いて登場のシルンスも安定したヴォータン。他、ジークムントもフンディングもまずまず、といったところで主要歌手は皆よかった。(これまで何回か鑑賞した舞台上演では、ここまで歌手が揃っていたことは少ない)

N響のゲスト・コンマスにライナー・キュッヒル氏。ところどころキュッヒルの音しか聴こえてこない感じもしないではない。演奏会形式なのであの大きな動きには結構見入ってしまった。
ヤノフスキの指揮は、個人的にはあまり好みではないけど、全体的によくまとまった良い演奏かな。
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ジークムント: ロバート・ディーン・スミス
フンディング: シム・インスン
ヴォータン: エギルス・シルンス
ジークリンデ: ワルトラウト・マイヤー
ブリュンヒルデ: キャサリン・フォスター
フリッカ: エリーザベト・クールマン

指揮: マレク・ヤノフスキ  管弦楽: NHK交響楽団

2015年4月4日(土)15:00@東京文化会館

※今回、2回目の北陸新幹線往復利用。富山駅9:03発の「かがやき」、途中で眠り込んでしまったのではっきりわからないが、長野で大部分座席が埋まったように思われる。土曜日の朝+時期的なこともあって、そこそこ混雑しているかな。


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新国立劇場『マノン・レスコー』(3月21日) [オペラ]

秋から忙しかった仕事も一段落し、年度末に際し休暇取得中。金曜日から東京へ移動し、土曜日に新国で「マノン・レスコー」を鑑賞した。

さて今回の東京往復、早速ながら北陸新幹線を利用することとなった。
富山駅からだと、従来より一時間以上東京までの所要時間が短縮されたが、その恩恵を受けることができるのは、元々富山駅から乗車していた人達である。富山駅より東部に住んでいて、これまで魚津で乗り換えていたものにとっては、それほど便利になったわけでもない。まあ、越後湯沢での乗り換えが無くなるので心理的には楽かもしれないが。一方でANAも相当な割引料金を出してきているので、スケジュールによっては飛行機という選択肢もまだまだあり得る。
今回富山駅から乗車したのは15:11発の臨時「かがやき」。さすがに平日なので、富山駅はこの前の日曜日のような混雑でない。でも新幹線改札横の券売機と、みどりの窓口のカウンターには長い列ができていた。みどりの窓口横の券売機は割と空いていたので、このあたり誘導がよろしくないと感じる。
実際に乗車してみると(この時間帯ならそんなもんだろうけど)意外にも空いていたので、富山駅の行列は不思議な光景だ。空いている列車に二時間ちょっとの乗車なので、確かに楽なことは楽。(土曜日の帰り、東京駅19:24発の「かがやき」はもっとガラガラだった。)

タイトルに関係ない話を長々と書いてしまったけれど、オペラはとてもよかった。特にモランディ指揮のオーケストラが熱演。歌手たちはバランスがとれた感じ。シンプルなセットの舞台も悪くない。最後の拍手のタイミングもよかったぞ。

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マノン・レスコー: スヴェトラ・ヴァッシレヴァ
デ・グリュー: グスターヴォ・ポルタ
レスコー: ダリボール・イェニス
ジェロント: 妻屋 秀和
エドモンド: 望月 哲也

指揮: ピエール・ジョルジョ・モランディ  管弦楽: 東京交響楽団
演出: ジルベール・デフロ

2015年3月21日(土)14:00@新国立劇場 
(2階L側 A席)

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びわ湖ホール『オテロ』(3月7日) [オペラ]

急に思い立って、というわけでもないけれど、土曜日は日帰りでびわ湖ホールへ。

北陸新幹線開業一週間前のこの日、富山駅のホームには写真を撮る人がいっぱい。
これからは、富山から関西方面へ直通する列車がなくなってしまうのだよね。関西方面には滅多に出かけないので影響は少ないけど、福井辺りまでは仕事の関係でたまに利用するので不便になることは確か。この日みたいに日帰りで大津まで、という気は起らなくなるかな?

さてオペラについて。ここのプロダクションは毎回それなりに定評あるようだけど、今回も特に音楽面ではよくまとまっていて充実していた。でも今回、以下のようなことで正直個人的にはあまり楽しめなかった。
一つは、各幕ごとに20分の休憩があったこと。休憩は一回と勝手に想定して、帰りの電車もそれを見込んだ時間にしていたから、時間ばかり気になってしまった。それに、休憩が入ることで集中力をそがれる面もあった。
もう一つは、(これはある程度想定していたことだが)、幕切れの拍手が早いこと。特に最終幕にはがっかりだが、確信に満ちて拍手しているような感じだからどうにもならない。

そんなわけで、少々後味悪く17:25過ぎ終演。カーテンコールが一回終わったところでホールを飛び出し、京都駅18:09発のサンダーバードに何とか間に合った次第。
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オテロ: 福井 敬
デズデモナ: 砂川 涼子
イアーゴ: 黒田 博
エミーリア: 小林 由佳
カッシオ: 清水 徹太郎

指揮: 沼尻 竜典  管弦楽: 京都市交響楽団
演出: 粟国 淳

2015年3月7日(土)14:00@びわ湖ホール

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新国立劇場『さまよえるオランダ人』(1月25日) [オペラ]

一週間前、年明け最初のオペラ鑑賞として、新国立劇場へ出かけた。

この「オランダ人」のプロダクション、過去2回の上演とも観ていて、
演出には全く感心しないが、今回は出演者が魅力的なので、
またまた出かけたもの。

結果は期待以上だった。
ステージに割と近い席ということもあるかもしれないが、
とにかく演奏に引き込まれて圧倒させられた。
(細かいキズを挙げたらキリがないけれど)
こういう経験は久しぶりだな。

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ダーラント: ラファウ・シヴェク
ゼンタ: リカルダ・メルベート
エリック: ダニエル・キルヒ
マリー: 竹本 節子
舵手: 望月 哲也
オランダ人: トーマス・ヨハネス・マイヤー

指揮: 飯守 泰次郎  管弦楽: 東京交響楽団
演出: マティアス・フォン・シュテークマン

2015年1月25日(日)14:00@新国立劇場 
(2階L側 A席)


※今回の往復は電車にて(「はくたか」~越後湯沢乗換~上越新幹線)。
 このルートを利用するのもこれが最後だろう。

タグ:オペラ
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